高岡の歴史ある文化資産やまち並み、景勝地を新たなステージの場として、市内のアーティストが伝統芸能や音楽、ダンスなどを披露するオンラインパフォーマンス動画「高岡時空舞台」をYouTube文化創造都市高岡公式チャンネルで公開しています。
歴史と文化が融合した趣のあるステージとなっており、見応えのある作品ばかり!
今回は、その3つの作品をご紹介します。
①勝興寺の月あかりに舞う
【撮影場所】勝興寺
【内容】洋舞、箏曲
【出演】可西舞踊研究所(洋舞)、生田流正絃社 かたかご会(箏曲)
高岡市伏木で「ふるこはん」として親しまれている勝興寺。令和3年3月、23年間におよぶ「平成の大修理」を終え、江戸時代さながらの壮麗な姿がよみがえりました。
この動画では、歴史ある勝興寺を舞台に、可西舞踊研究所による華やかなバレエと、生田流正絃社かたかご会による美しい箏の音色が、夜の勝興寺を彩ります。
江戸期から今日まで、時代を超えて多くの人々が支え、守り続けてきた勝興寺。そして、大切に受け継ぎながらも新たな魅力も合わせて表現を磨き上げてきた踊りや演奏。これらの歴史と文化が重なり合う、高岡だけの舞台に魅了されます。
▼動画「勝興寺の月あかりに舞う/オンラインパフォーマンス「高岡時空舞台」作品」
②鋳物師(いもじ)のまちに華やぐ伝承の舞
【撮影場所】金屋町(千本格子の家並み、金屋町ポケットパーク、金屋緑地公園)、有礒正八幡宮
【内容】民踊、民謡
【出演】民踊・舞踊 華の会、佐藤松子流 松博会、弥栄節保存会
開町当時の様子が残る歴史的なまち並みとして、重要伝統的建造物群保存地区の指定を受けている金屋町。高岡市内では、山町筋、吉久のまち並みが同指定を受けています。市内に3つの重要伝統的建造物群保存地区があるのは、全国では本市を含め4市しかありません。
動画の舞台となる金屋町は、高岡の町を開いた前田利長公が産業振興のために7人の鋳物師(いもじ)を呼び寄せ住まわせた、高岡鋳物発祥の地です。「さまのこ」と呼ばれる千本格子と石畳のコントラストが美しく、全国から多くの観光客が訪れます。
そんな美しい町並みの金屋町で、民踊・舞踊 華の会、佐藤松子流 松博会、弥栄節保存会が、富山県内で歌い継がれてきた有名な民謡「越中おわら」(富山市八尾地域)、「といちんさ」(南砺市五箇山地域)、「こきりこ節」(南砺市五箇山地域)、「帆柱起こし祝い唄」(高岡市伏木地域)、「弥栄節」(高岡市金屋町)の踊り・演奏を披露します。
▼動画「鋳物師(いもじ)のまちに華やぐ伝承の舞/オンラインパフォーマンス「高岡時空舞台」作品」
③時代と文化を繋ぐ
【撮影場所】瑞龍寺、雨晴海岸(道の駅雨晴)
【内容】日舞
【出演】花川紀久(花川流)、富山高等専門学校射水キャンパス日本舞踊同好会
動画の1つ目の舞台となるのは国定公園・雨晴海岸。海越しに3,000m級の立山連峰を望むことができる絶景の地として、多くの人が訪れます。奈良時代には、この絶景に感動した大伴家持が多くの歌を詠み、のちには松尾芭蕉の「おくのほそ道」に登場する風景地として、国の名勝に指定されています。
このように昔から人々の心を魅了してきた美しい雨晴海岸で、富山高等専門学校射水キャンパス日本舞踊同好会の学生が「菊づくし」「羽根つき」「長崎の蝶々さん」の3曲を踊ります。着物と小道具が鮮やかに彩る日本舞踊の美しいステージです。
2つ目の舞台となるのは、国宝・瑞龍寺。高岡の開祖・前田利長公の菩提寺として知られる、曹洞宗の寺院です。3代利常公によって、約20年もの歳月を費やし造営されました。仏殿をはじめ、法堂、山門が、近世寺院建築の傑作として国宝に指定されています。
歴史ある瑞龍寺を舞台に、花川流 花川 紀久氏が日舞「島の千歳(せんざい)」を踊ります。荘厳な雰囲気が漂う中、洗練された柔らかく美しい所作の舞いをご覧ください。
この動画は、富山大学大学院芸術文化学研究科の水島 加央瑠氏が企画・制作・編集を担当しました。若い感性と、プロさながらのカメラワークや編集技術にもご注目ください。
▼動画「時代と文化を繋ぐ/オンラインパフォーマンス「高岡時空舞台」作品」
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どの動画も、高岡市の歴史的資産や文化、それぞれの見どころが合わさり、新しい魅力が発見できる作品です。
YouTubeの文化創造都市高岡公式チャンネルでは、約30分の本編と約4分のダイジェスト版がご覧いただけます。
普段、ホールでご覧いただく演技や演奏とはまた違った作品を、いつでもどこでも、ゆっくりとお楽しみください。
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