伏木の有力廻船問屋の仕切書の内容は?館蔵品展「仕(し)切(きり)書(しょ)にみる北前船交易~堀田家・八坂家文書から~」高岡市立博物館で開催中(~R4.1/10)

2021.12.10 UP

(画像)釧路昆布仕切書〔明治10年(1877)10月9日〕 函館・井村利平⇒(堀田家持船)徳衆丸儀助

高岡市立博物館では、本展初公開となる伏木の有力な廻船問屋・堀田家・八坂家両家の仕切書を展示し、北前船交易の一端を紹介する特別展「仕切書にみる北前船交易~堀田家・八坂家文書から~」を開催しています。

北前船とは、江戸時代中期から大正期にかけて、大阪と北海道間を日本海回りで結び、あちこちの寄港地で商品を売り買いしていた商船のことです。荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらしました。

 

 

高岡市の伏木地区には、最盛期には大小30軒ほどの廻船問屋があり、北前船の寄港地として栄えました。高岡市立博物館には、伏木の有力な廻船問屋「七軒問屋」の筆頭である堀田家(鶴屋)、及びその親戚の廻船問屋の八坂家(車屋)それぞれの古文書が収蔵されています。

本展では、北前船主と各地の問屋が商品を売買する際に発行された文書である「仕切書」に着目。初公開となるこれら両家の仕切書から、各地の特産品や各家が主にどのような商品を取り扱ったのかなどを読み解き、北前船交易の一端を紹介しています。

 

また、港町「伏木」を中心とした市内の文化財は、平成30年5月、日本遺産ストーリー「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に、認定されています。

・高岡市ホームページ(高岡の北前船の日本遺産ストーリーについてもっと詳しく)

花形航路であった北前船で、物流の一大拠点であった伏木の廻船問屋が何を運んだのか。ぜひ、高岡市立博物館でご覧ください。

 

【会 期】令和3年11月20日(土)~令和4年1月10日(月・祝)

【場 所】高岡市立博物館 新館企画展示室(高岡市古城1-5)

【休館日】月曜日(月曜が祝・休日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始(12/29~1/3)

【開館時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)

【入館料】無料

【H P】https://www.e-tmm.info

【お問合せ】0766-20-1572

 ※最新の開館状況をホームページ等でご確認のうえ、お出かけください。

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