大伴家持ゆかりの地・高岡で感じる万葉の秋。~高岡市万葉歴史館 秋の特別企画展「万葉植物と色の世界」&高岡万葉まつり「万葉集全20巻朗唱の会」~

2023.10.03 UP

 

「万葉集」の代表的歌人である大伴家持(おおとものやかもち)は、越中国守として、高岡に5年間赴任し、越中の美しい自然の中で数多くのすぐれた歌をこの地で詠みました。「万葉のふるさと」として知られる高岡市には、「万葉集」や「大伴家持」について楽しみながら学ぶことができる「高岡市万葉歴史館」や多くの家持像、万葉歌碑があります。

この秋、高岡で、万葉の魅力を体感できるおすすめ企画をご紹介します。

 

〇高岡市万葉歴史館 秋の特別企画展「万葉植物と色の世界」

万葉集に登場する約160種類の植物は万葉植物と呼ばれます。これらの植物の草木染めによって生み出された日本の伝統色も多く、聖徳太子が制定した冠位十二階では、地位や身分を色によってあらわすなど、古くから日本人の文化に大きな影響を与えています。

本展では、万葉時代に育まれ、現代の日本人にも深く根付いている「色の世界」を、万葉草木染めコレクションや万葉衣装コレクションを通じて、万葉歌とともに紹介しています。

また、特別展示室では、「牧野富太郎 幻の『万葉植物図譜』の歌世界2」を開催中です。NHK連続テレビ小説「らんまん」のモデルとなった牧野富太郎博士と万葉集の関わりを、練馬区立牧野記念庭園の全面協力のもと、秋冬の万葉植物を中心とした植物図の複製原画とともに紹介しています。

 

 会  期 ~令和5年11月27日(月)

 場  所 高岡市万葉歴史館(高岡市伏木一宮1-11-11)

 開館時間 4月~10月 9:00~18:00、

11月~3月 9:00~17:00(入館は閉館の45分前まで)※火曜日休館

 観 覧 料 一般300円、中学生以下無料、65歳以上240円

 問合せ先 0766-44-5511

 公式HP https://www.manreki.com/

 

 

〇高岡万葉まつり「万葉集全20巻朗唱の会」

 毎年秋に開催する「高岡万葉まつり」のメインイベント「万葉集全20巻朗唱の会」では、全国から応募のあった参加者たちが、万葉集全4516首(全20巻)すべての歌を3日間かけてリレー形式で歌い継ぎます。34回目を迎える今年は、10月6日(金)から8日(日)にかけて、現地と動画配信の両方で開催します。

 

 

日中は会場(古城公園水上舞台)での朗唱、夜間は事前に応募いただいた朗唱動画を高岡ケーブルネットワーク9チャンネル、YouTubeチャンネルで放映します。夜間には、今年の3月に「お出かけ・どこでも朗唱」として国宝・勝興寺で撮影された朗唱動画も放映されます。

 

【イベント概要】

第43回高岡万葉まつり・第34回万葉集全20巻朗唱の会

 開催日:令和5年10月6日(金)~8日(日)

 場所:高岡古城公園(中の島特設水上舞台)

 

昨年の朗唱の様子はこちらから!

【高岡万葉まつり 万葉集全20巻朗唱の会YouTubeチャンネル】

https://www.youtube.com/channel/UCtiylCE6dq_KsZP3bi_KeAA

 

【お問合せ】

 高岡万葉まつり実行委員会事務局(高岡市観光交流課内)

  高岡市御旅屋町101番地 御旅屋セリオ5階

 TEL:0766-20-1301  FAX:0766-20-1496

 ◆高岡万葉まつりHP(https://www.takaoka.or.jp/manyo/

 

 

〇万葉衣装で国宝勝興寺―万葉衣装行列―

11月には、国宝勝興寺において、古代衣装研究家の山口千代子さんが制作した万葉衣装を着用して、万葉衣装行列を行うイベントを開催します。勝興寺は大伴家持が国守として5年間務めた越中国庁があったとされる場所で、国庁への出勤を模して、伏木駅から勝興寺まで万葉びとになりきって歩きます。現在、参加者を募集中ですので、ぜひご参加ください!

 

開催日  令和5年11月23日(木・祝)

参加料金 1名1,500円(親子2名でのご参加は2,500円)

募集締切 令和5年10月30日(月)(先着順)

問合せ先 0766-44-5511(高岡市万葉歴史館)

 

 

今年の秋は、万葉をテーマにした企画が目白押しです!当時の人々が何を考え、何を感じたのか。様々な体験を通して万葉文化の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

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