世界で2点しかない家持直筆の署名も見られる! 「家持の時代展」、開催は10月22日(日)まで。
2017.10.18 UP
『万葉集』の編纂者と言われ、代表的な歌人のひとりである大伴家持(718-785)。『万葉集』に残されている家持の歌の多くが越中(現・富山県)で詠まれていることをご存知でしょうか。大伴家持は、越中国守として天平18(746)年から天平勝宝3(751)年までの5年間を現在の高岡市で過ごし、赴任中に223首の歌を詠みました。
この展覧会では、高岡市内で発掘された奈良時代の遺物をはじめ、家持の教養の背景にあった文化を今に伝える貴重な文化財など、国宝・重要文化財6件8点を含む資料約90点を展示しています。
特に、重要文化財にも指定されている《太政官符(宝亀3年正月13日)/大伴家持自署》は、世界に2つしか現存しないとされる、家持の筆跡が残る貴重な資料の1つです。
家持が歌を詠み越中国守として過ごした時代は、遣唐使の派遣などで大陸からの先進文物移入が進み、国際色豊かで華やかな天平文化が花開いた時代。家持がふれたであろう景色や文化に、思いを馳せてみてください。
<概要>
・開催日程:開催中〜10月22日(日)
・会場:高岡市美術館(高岡市中川1-1-30)
・時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
・休館日:月曜日
・観覧料:一般800円、高校・大学生500円、中学生以下無料
◎高岡市美術館 www.e-tam.info/
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