新1万円札の顔・渋沢栄一と高岡とのゆかりを示す書簡を、高岡市立博物館で展示(6/8〜8/12)

2019.05.21 UP

3種の日本銀行券、1万円札・5千円・千円のデザインが、2024年から新しくなります。

そのうちの1つ、1万円札の新たな顔となる渋沢栄一は、その生涯で500社以上の設立に関わったことで「近代日本資本主義の父」といわれ、明治時代の高岡にも縁の深い人物です。(画像左/©国立国会図書館蔵 『近世名士写真 其2』より)

その縁の1つを示す史料として、渋沢栄一が高岡共立銀行(現北陸銀行)の大橋半七郎支配人に宛てた手紙が昨年高岡市立博物館に寄託され、昨年夏に初めて公開されました。

大橋は渋沢が高岡共立銀行の支配人に推薦した人物で、高岡共立銀行の赤レンガの本店新築(画像参照。のちに富山銀行の本店として使用)も、渋沢が支援したものです。

 

山町筋にある赤レンガの銀行。今後、高岡市で保存活用される予定(画像提供:高岡市)

 

今回、渋沢が新1万円札の顔になったことを記念し、この書簡が6月8日(土)〜8月12日(月)の期間、高岡市立博物館の「お宝コーナー」で再展示されることとなりました。書簡では銀行の営業成績を褒めながらも、「小さなことを積み上げて大きなことをなす(積小為大/渋沢が信奉した二宮尊徳の言葉)という精神を忘れず、油断のないように」などと経営への戒めの言葉が述べられており、渋沢の考え方の一端がうかがえるものとなっています。

 

コーナー内では、書簡の解説とあわせて渋沢栄一と高岡との様々な縁を紹介するほか、コーナーを設置している常設展では、高岡市の歴史・民俗・伝統産業などをジオラマ、タペストリー、映像、各種体験コーナーなどで分かりやすく紹介しています。

 

近代の高岡の歩みと、近代日本の経済を築き上げた渋沢栄一がリンクする貴重な史料をぜひご覧ください。

 

【概要】

「新1万円札の顔・渋沢栄一の書簡」(常設展 お宝コーナー内)

・会期:2019年6月8日(土)〜8月12日(月・祝) 9:00〜17:00

    *入館は16:30まで   

・休館日:月曜(祝・休日の場合は開館し、翌平日休館)

・会場:高岡市立博物館(高岡市古城1-5)

・観覧料:無料

 

【問合せ先】

高岡市立博物館  0766-20-1572

https://www.e-tmm.info/

 

 

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