伏木・勝興寺近くの道路にデザインマンホールが登場します!

2020.06.16 UP

 

高岡市伏木にある国指定重要文化財「勝興寺」の改修工事が2021年春に完了することに伴い、歴史に触れながら安心して散策できる歩行空間の創出を図るため、勝興寺から北前船資料館をつなぐ道路の修景整備の一環として新しいデザインのマンホール蓋に取替えを行うことになりました。
 高岡市及び伏木地区の観光PRと、広く市民の皆様に下水道を身近に感じていただく取り組みとして、デザインは富山大学芸術文化学部の学生が行いました。デザイン案は、学生80余名のなかから選考された5名に提出していただき、このうち1案を今年1月、地元住民や勝興寺関係者、デザイン専門家が選びました。採用されたデザインを作成したのは、富山大学芸術文化学部3年の和田彩花さんです。

 

デザインコンセプト(富山大学芸術文化学部 和田彩花さん)


勝興寺を中心に表し、周囲に大伴家持が越中で詠んだ歌にある「かたかごの花」を表すことで、勝興寺と富山の歴史を結びつけています。設置後数十年のあいだ地域と共にあるためには、永く愛されるデザインであるべきだと考え、ずっと変わらぬ姿で伏木の町にあり続けて欲しいという願いを込めて勝興寺の姿をシンプルに表現し、デザインの中心に置きました。
 勝興寺と北前船資料館を結ぶルートに設置されるということで、マンホールが道標のような存在になるように、伏木のけんか山の提灯、勝興寺御満座法要の大ろうそく、伏木灯明台に共通する灯りを黄色とオレンジの円で表現しました。


 

採用されたデザインマンホール蓋は、今年の12月末までに勝興寺から北前船資料館までの道路などに設置される予定です。

 

国指定重要文化財「雲龍山 勝興寺」本堂

 

和田さん以外の4名の学生も、伏木地区や勝興寺のことを時間をかけて調査し、それぞれ個性的で工夫をこらした素晴らしいデザインを提案してくれました。4名のデザイン案をご紹介します。

飯野那々子さん/道を覗き込むと伏木の魅力を再発見する。街並みと調和するようあえてモノクロのカラーを採用。

 

五十嵐悠さん/勝興寺御満座法要の名物「大ろうそく」が伏木で暮らす人々の営みを温かく照らす。地面には勝興寺が映る。

 

氏原栞さん/伏木の街並みに紛れ込ませた勝興寺と大ろうそく。見た人が気になり、地元の人と話すきっかけに。

 

酒井日向さん/勝興寺の装飾で特徴的な動物がモチーフ。本堂の周りには境内にある大木・イチョウの葉を模様に。

 

 

<デザインマンホール蓋の概要>

設置場所:高岡市伏木 勝興寺から北前船資料館までの歩車道等

設置時期:2020年12月末まで

設置箇所:18箇所(予定)

設置者:高岡市上下水道局

デザイン案作成: 富山大学芸術文化学部3年

・和田彩花さん(採用デザイン案作者) 

・飯野那々子さん 

・五十嵐悠さん

・氏原栞さん

・酒井日向さん

協力:富山大学芸術文化学部

<問合せ先>

高岡市上下水道局下水道工務課

電話:0766-20-1741

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